心の炎が消えぬ間に

ゲームについてのアレコレを、熱が冷めないうちに、気の向くままに書き連ねるブログ

悩んで和む、猫詰め合わせパズル【Cats Organized Neatly】

推し猫はPandaです。このとろりとした笑顔(*´ω`*)

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というわけで、今回はお手頃価格の小規模パズルゲーム「Cats Organized Neatly(Steam)」の感想を。

 

●シンプルながらしっかり悩める詰め合わせパズル

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画面に配置された様々な形の猫を、中央の置き場所にきっちり収めきればクリアになる”箱詰めパズル”と呼ばれるタイプのパズルゲームです。
ゲームの操作はマウスのみで、右クリックで猫を90度回転、左のドラッグ&ドロップで猫を配置の2つだけというシンプルさ。

はじめの問題はチュートリアルのようなものですが、先に進むにつれて登場する猫の形が大きかったりややこしかったり(コの字型なんかはかなりの曲者です^^;)、数が増えたり置き場所が凸凹したりと難易度が上がっていきます。

私は全80問クリアに7.1時間かかりましたが、1時間以上長考した面もいくつかありました。特にLevel51が個人的に最難関……。
一方で、面構成は必ずしも難しくなり続けるわけではありません。
大型の問題の後には中型の比較的解きやすい問題>中型だけど置き場所に癖がある問題といったように、パズルの難易度にはある程度緩急がつけられているなと感じました。行き詰まった面をようやく解いた直後にまた重たい問題が…となると続けるのがしんどくなってしまうので、この緩急のついた作りはけっこうありがたかったです。

 

私はパズルはあまり得意ではないのですが、時に長時間悩みながらもなんとか全問クリアすることができたので、難易度としてはパズル慣れしてないプレイヤーが投げ出すほど辛口ではない、しかし陳腐さを感じるほど緩くもない、ほどよい塩梅だと思います。
なお、ゲーム中にヒント機能は無いパズルとしてはストロングスタイルなので、その点はご承知おきを。大きな猫や狭い置き場所、端のギザギザ部分があるところ等を軸にして考えていくのが攻略のポイントでしょうか。

 

●「クリックすると鳴く」機能が生む、独特の和みとテンポ感

 

上のツイートにプレイ動画を貼り付けていますが、このゲームの一番のウリだと個人的に思うところは、「猫をクリックすると鳴く」ところ!

 

……確かにそれ自体は単なる効果音です。鳴き声のパターンも全猫共通で数パターンなので個性には欠けます。しかし、「うーんこの面どう置けばいいんだろうか……」と悶々とする時間の中で、あれこれと配置を試すたびに


\にゃーん/ \カチッ/
\ニャーン/ \カチッ/
\ブルッ/ \カチッ/


と鳴き声が聞こえてくると、猫派の習性として反射的に心が和んできます。しかもドラッグしているときは笑ったり白目を剥いたりもするのです。かわいい。

パズルを解く際の悩ましい気持ちと、鳴き声SE&笑顔によって湧き立つネコカワイイ気持ちが混然として独特のプレイ体験が生まれる……

なんて書くと大げさかもしれませんが^^;
しかし、1人用の謎解き系パズルゲームは余分な情報や表現を削ぎ落としたものが多い気がします。解いている最中に和みを感じる(それも視覚と聴覚の両面から!)作品は珍しいと言えるのではないでしょうか。

 


www.youtube.com

別のパズルゲームで「マリオのスーパーピクロス」が私は大好きなんですけど、その理由の大きなひとつが「マスを削ったときの効果音に爽快感がある」点なんです。
パズルはゲームシステムと難易度に評価基準の重きが置かれる傾向が強いですが、プレイヤーのモチベーションを鼓舞する音の存在も、案外大きいんじゃないかと改めて思います。

 

●3Coinsでのんびりしたパズルのひとときを

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本作は300円未満ということもあり、ゲームのボリュームとしてはささやかなものです。

全80問で、早い方は5時間未満で全パズルをクリアしてしまうくらいのボリューム。BGMもタイトル画面とパズル攻略中の2曲だけで、ストーリー性やサプライズ的演出なども無いので、淡々とした一本調子の作品であることは否めません。

一気にオールクリアを目指すよりは、ちょっとパズルに没頭したくなったときに数問つまむような遊び方が似合うかもしれませんね。のびのびとした風貌の猫たちと同様に、まったりのんびりしたひとときを少しの間楽しむ作品なのだと思います。

 

猫好き・パズル好きな方、小規模で気分転換できるゲームを求めている方にオススメです。

 

ちなみに「うちは犬派なんだが?」という方には、犬版の「Dogs Organized Neatly」もありますよ。こちらは猫よりも大型で癖の強い形が多いようです。問題は別物のようなので、両方トライするのもアリですね。